「え…?」
「今日告白されて、オッケーした」
幼馴染の三上輝(みかみ・ひかる)は、照れてるのか気まずいのか、地面を見ながらそう言った。
「あ…そうなん…だ」
どうしよう。
頭がグラグラする。
これは現実?夢?
そんな区別が、本当にわからなくなっていた。
「……驚くよな!急だし…」
「うん……」
驚いてるんじゃない。
急とかじゃないよ。
輝はカッコいいし、モテるし、
高校へ入学したら彼女なんてすぐに出来ると思っていた。
むしろ二年生の今になるまで出来なかったことが可笑しいくらい。
だから準備はできていた…。
出来ていたはずなのに…。
私の心は砕けてしまった。

