「別に輝が来ないのは知ってたよ」


…昨日の夜。

輝から一通のメールが来た。



『明日から彼女と登下校するから、結衣と一緒に登下校できない。ごめんな』



なんともまぁ、私の気持ちをどん底に突き落とす内容。




「はぁ…」


思い出したら、ヤバイ…。


涙腺弱くなったのかな?



…泣きそう…。




「行くぞバカ」


――グイッ


「あわっ」



すると突然西本君に手を引っ張られた。




「えっ、ちょ、手…っ!?」


「付き合ってるんだから、当たり前」



西本君は私の前を歩く。


……私が泣きそうなの、察してくれたの…?