「別に女子の反応なんて変わらなくていいよ!むしろ嫌われるっ」

「まぁそうだろうな」



即答しやがった…。



「ならやっぱり私に良い事なんて無いじゃんっ」


「……お前はドがつく天然なんだな」


「へ?」


「そりゃ相手も気の毒だわ」



ちょ…

さっきから西本君は何を言ってるの?




「まあいい」


西本君は自分で勝手に話を終わらせてしまった。




「とりあえず、明日から俺の彼女ね」

「えっ!?」


「俺も困ってるんだ…。ね?善意だと思って」



うるんだ瞳で上目使いをしてくる西本君。



それは反則でしょう!!




だけど…まあ。




「……わかった…」


西本君も大変なんだろう。


なんだか、他人事じゃなくなっちゃったし、協力くらいしてあげたいと思った。



それに、私は寂しさを埋めてほしかったのかもしれない。

彼がいなくなった横を―――……