狂奏曲~コンチェルト~


「私……つばちゃんのお母さんに、きちんと認めてもらいたいよ……」
「大丈夫。俺が、きちんと話すから」
「つばちゃん……」

 俺は、かなめの手を引いて立ち上がった。
 かなめは、小さく頷いた。

「翼ー? 晩御飯は食べたの?」

 遠くから母さんが呼ぶ。
 かなめが、緊張から身を強張らせているのがわかった。

「かなめ、大丈夫」
「……うん」

 俺達は、一階へと降りた。

「翼?」

 電気がついているリビングへと入る。
 母さんが振り向いて、

「っ……」

 顔色を変えた。

「貴女……っ」

 声を荒げる母さん。
 父さんが部屋の奥から、俺達を見ていた。

「おばさん……ごめんなさい……」
「翼に二度と会わないでって言ったでしょう!何度翼を傷つけたら気が済むの!」

 謝るかなめを、母さんが怒鳴りつける。