狂奏曲~コンチェルト~






 座り続けている私は、近づいてくる足音に顔を上げた。
 気づけば辺りは真っ暗になっていた。

「ん……?」

 声のした方を見れば、つばちゃんが年を取ったような男性が驚いたように私を見ていた。

「君は……」

 この人は……おじさん?

「もしかして……かなめちゃんかい?」

 私は、頷いた。
 おじさんはすぐに私を立たせた。

「どうしたんだ、こんなところで……しかし、かなめちゃん、見違えるように綺麗になって」

 おじさんは、ふと暗い顔を見せた。

「どこか、話のできるところに行かないか?」
「……はい」

 私はおじさんについて行くことにした。