狂奏曲~コンチェルト~




 ため息をついて叔母さんの家に帰ってきた私。

「かなちゃん、どう王子様は振り向いてくれた?」

 ほわわんとした雰囲気を持つ叔母さんは、子供っぽいところがあるけど素敵な人。
 私は何が起こったか洗いざらいを彼女に話していた。

 小さく首を横に振った私に、叔母さんも悲しそうな顔をした。

「……会えても、ないの。おばさんに門前払いされて……」

 がっくりと肩を落とす私に、叔母さんは少し怖い顔をした。

「諦めちゃ駄目。門前払いされるなら、門の前に居座るくらいの根性見せなきゃ」
「叔母さん……」
「私は、かなめちゃんと翼君が一緒に育ったのを見てきたのよ? そこにどれだけの絆があったかなんて一目瞭然だったわ」

 おばさんは微笑んで、

「一晩帰らなくたって、私は怒らないから。がんばっていらっしゃい!」
「……うんっ」

 私は力強く頷いた。