狂奏曲~コンチェルト~


 できたら、つばちゃんに直接会えたら良いのに。
 でも、つばちゃんが家の外に出る気配はない。
 おばさんが買い物に行く時間帯を狙おうと思ったけれど、警戒しているのか、早朝に買い物に行っているのか、私は隙をつくことができなかった。

 このままでは時間だけが過ぎて、また大学が始まってしまう。
 この状態で、つばちゃんのお母さんが、つばちゃんを私のいる大学に戻すということは考えられなかった。

 私は、つばちゃんの家の前に座り込んだ。
 どうすればいいのか、見当もつかない。

 このままでは、おばさんはストーカーとして私を通報しかねない。

「つばちゃん……」

 会いたい。
 会って、謝りたい。
 会って、抱きしめたい。
 会って、和解したい――。

 つばちゃん、お願いだから、その私の大好きな綺麗な瞳に、私を映して――。