狂奏曲~コンチェルト~



 会えなくても、私のつばちゃんへの想いは変わらなかった。
 つばちゃんが過去を清算してしまったとしても、私が償っていないのは事実。
 私はつばちゃんに謝らなくてはいけない。

 そして伝えたい。

 つばちゃんが大好きだと。
 つばちゃん以外は考えられないと。

 もしも、私の言葉を聞いた後でも、つばちゃんが私を受け入れてくれなかったら――私は諦めるつもりだ。



 私は昔見慣れた風景を、感慨に浸りながら歩いた。

 この通りをつばちゃんと一緒に歩いたとか、あの木に二人で登って降りられなくなったとか、私の思い出はつばちゃんでいっぱいだった。
 幼馴染みという一番近いところにいながら、遠い存在になってしまった私達。
 それでも私は、つばちゃんの瞳に、もう一度映りたい。

 つばちゃんとの思い出をかみ締めながら歩いていると、目的の場所にたどり着いた。