「だから、翼と再会して、あんな姿になったあいつを見て……どうにかしたいと思ったんだ」
「…………」
私がつばちゃんと再会してから、何かと私達に行動を起こしていたお兄ちゃん。
その行動の意味が、やっと理解できた。
「お前らがああなったのは、俺の責任だと思ってる。今でも。あの日、俺が一人で泣いたのも、お前らは知らない」
「お兄ちゃん……」
「俺は、かながなにもかもを思い出して、それを受け入れるのが最善だと思ってた」
お兄ちゃんはやっと少しだけ笑って、
「でも、最初からお前は受け入れてたんだよな、翼のこと」
「私はっ……」
大きくなってしまった声を落として、
「私は、つばちゃんを責めてなんかいない。それに……」
私はじっとお兄ちゃんを見て、
「お兄ちゃんのせいでもないよ」
お兄ちゃんは、口元に笑みを浮かべて何も言わなかった。
きっと、私が何を言っても、お兄ちゃんは自分を責め続けるんだろう。
私達が、このままでいる限り。
私達が、つばちゃんと私が、自分自身を責め続ける限り。

