嘘つきと夏の木漏れ日

高田くんは少し考えたあと、私の手をとって微笑んだ。


そして私のベッドの横に座る。


……これはいてくれるってことなのかな?


そんな私の考えがわかったらしく、高田くんはそっぽを向いて言った。


「沙紀ちゃんが眠るまでここにいる」


ふーーーん。

なら……。


私はニコって笑って言った。



「なら、寝ない」


寝なければこのままいてくれるなら、絶対に寝ない。


私はそう決意した。


高田くんは少しムッとした顔をして言った。


「寝ろ。じゃないと俺はもう帰る」

そう言って本当に立ち上がるから、私は少し声を荒げて言った。


「あーー!!嘘、嘘!!ジョーダンだよ!!私とゲームしてくれたら、すぐに寝るよ!!」

「ゲーム??」


高田くんは少し興味を引かれたらしく、話にくいついた。


こういうところは、子供っぽいんだよねー。


私は少しドヤ顔をして言った。


「そう!ルールは簡単。私が質問したらそれに高田くんは答えるの。次は高田くんが私に質問して私が答える。まぁ、一種の自己紹介みたいなものだよ!」