嘘つきと夏の木漏れ日

写真?

おじさんの趣味なのかな?

高田くんは私の頭をポンポンと撫でて立ち上がり言った。


「じゃあ俺帰るから。ちゃんと寝るんだよ?」

ニコって微笑んで高田くんはドアのほうを向いた。


え?

もう帰るの?


そう思ったら、いてもたってもいられなくなった。


気付いたら高田くんの服の袖をつかんでいた。


驚いた顔をして振り向く高田くん。

私はうつむいて言った。

「高田くん……もう少しここにいてよ?」


なんかいつもより素直になれる。

だいたいせっかく高田くんに会えたのに、このままバイバイとか悲しすぎる。