嘘つきと夏の木漏れ日

「……隣の家の者ですけど」



少し低い声で返事がかえってきた。


私はそれを聞いたとたん、安心した。


よ、よかったぁ~。


私はサンダルをはいて、玄関を開けながら言った。







「後から挨拶まわりに行こうと思ってたんです……………よ……」


私は目を見開いて動きを止めた。








私は初めて思った。











この人を追いかけたい、と。





















一目惚れだった。