嘘つきと夏の木漏れ日

高田くんは大げさに笑いながら言った。


「なに!?俺の身長は178センチなんだぞ!?」


なんと……。

ぴったし私の20センチ上だった。


しかも標準男子の身長より高い。

私は無性に腹が立った。


高田くんはなにも言わない私を見て、言った。


「俺の目が正しければ、沙紀ちゃんは158センチとみた!!」

くっ…!


ぴったりあてられてしまった。


私は手足をバタつかせながら言った。


「うるさーーい!!不本侵入で訴えてやるーー!」

「え!?それはダメだ……」

高田くんは少し険しい顔になって、私の手首を軽くつかんで言った。



「沙紀ちゃん。ちょっとおでこさわるよ?」


私はコクンッとうなずいた。