嘘つきと夏の木漏れ日

私はもう一度外に向かって大きく、寝返りをうった。



頭上から心地よい声がふってくる。


「おチビさん。こんなところで、なんで寝てるの?」



むむむ……。


私はタオルから目だけ出した。

そしてうっすらと目を開ける。

そこにはにっこり微笑んだ高田くんがいた。

私はもう一度目を閉じて言った。


「高田くんもチビだもん」


体か小さいこと……気にしてるのに…。


私の身長は158センチだ。


それにふまえて華奢ときた。

身長だけ見たら……そこまて小さくないとは思う。

むしろ女子的には標準より少し上くらいだ。


でも私はとにかくチマチマしている。


極端に言うと痩せっぽちなのだ。

クラスの男女ともに、小動物として扱われている。