ごろーん。

ごろーん、ごろーん。


私はおばあちゃんの家にきたら必ずと言っていいほど、日差が心地よくあたるベランダでゴロゴロした。

とにかく一日中ゴロゴロとするのだ。


もうこの時間が大好きでしかたなかった。


私はお腹にタオルをかけて、ゴロゴロとお昼寝体制に入る。



あー、なんて素敵な夏休み……。


昔もよくここで、お昼寝したなぁ。


私はふと昔のことを考えていると、一つ疑問がうかんだ。


……あれ?


高田くんの家って、おばあちゃんのの家の隣にある家だよね?


おかしいなぁ…。


私は子供のころ毎日といっていいほど、ここにいた。


なのに、高田くんのことを一度も見たことがない。


確かに隣の家には子供がいて遊んでいた。


でもその子は女の子だった。


確か、一つ上の可愛らしい女の子だ。


その女の子は、隣町の学校に通うからって引っ越したんだ。