嘘つきと夏の木漏れ日

苳也くんとのメアド交換をすまると、苳也くんは満足そうにどこかへ消えてしまった。



うーん。


少し謎が多い人だった。


でも、弟に似てることメアド交換できてラッキー!!


っていうのもあるけど、私にはもう一つ狙いがあった。


高田くんはすねたように言った。


「なんで、苳也となんかとメアド交換したんだよ?」


ほらきた。

狙い通り。


私はニコッと笑うと言った。



「だって、苳也くん私の弟に似てるし、かっこいいもん」


高田くんがかっこいいって言葉に反応したように顔をしかめる。


うーーん♪


なんてわかりやすいの♪


苳也くんに敵対視もってるのバレバレ。


そんな高田くんに私はつけくわえて言った。


「さすが高田くんの友達だね♪……でもやっぱり高田くんのがかっこいいよ?」