嘘つきと夏の木漏れ日

驚いて横を向くと、そこには機嫌が悪そうに微笑む高田くんがいた。



「沙紀ちゃん♪なにしてるのかな?」


え?

な、なにしてるか??


私は少し考えて苳也くんを指差しながら恐る恐る言った。



「な、懐いちゃった&懐かれちゃった」


苳也くんも私のサンドイッチを食べながら言った。


「懐かれちゃった&懐いちゃった」


そんな私と苳也くんの変なやりとりに、高田くんは思わず笑う。









ことはなかった。


そんなことは絶対になかった。


むしろ顔から微笑みが消えた!!