嘘つきと夏の木漏れ日

私はびしょびしょになった髪を後ろに流しながらコクッと頷いた。


あぁ。


不謹慎だけど高田くんに心配されるってなんかいい。



特別になったみたいだ。


私は目をつむった。



私は川の中で抱きしめられている。


外は熱いのに水のおかげで、体は冷んやりしている。


高田くんの体温はやっぱり冷たいけど、心地いい。


もうこのまま一つになっちゃいたい。



「………見ーーつけた、夏樹♪」


知らない声がした。




私は驚いて目を開けた。


誰よ!?


今、とってもいいところだったのに邪魔したのは!?




そこには明るい金髪に人懐っこい笑顔を見せる男の子がいた。


ふわぁー…イケメンだ。


まぁ、高田くんにはおよばないけどね。