嘘つきと夏の木漏れ日

私が混乱してると、高田くんがばっと顔をあげ、偉そうにふくれっ面で言った。


「沙紀ちゃんに拒否権はない。俺の言うことは聞け」



むむむ…。


俺様な高田くん、グッジョブ!!



私はコクッと、力強く頷いた。


「はぁー…。マジ、心臓止まるかと思った」

「ごめん。あんまりに楽しかったから、つい」


私がニコッと笑って言うと、高田くんは仏頂面で言った。


「笑うな。ちょっとは反省しろ」


むぅーー。


なんか、この高田くんいつもと違うくていい!!


私はそんなことを考えているまた、ニコニコしていたらしい。


高田くんは私を優しく抱きしめた。


「笑うなって言ってんだよ。俺の言うことを聞け」