嘘つきと夏の木漏れ日

私は高田くんの服に手を伸ばしながら言った。


「高田くん。服びしょびしょだよ?」


「そんなこといいから!!」


ピシャリと言われて、手をひっこめた。


な、なんかいつもの高田くんと違う。


高田くんは私の肩に顔をうずめてつぶやいた。



「俺の言うこと聞けよな?」



な、な、な、な!?



俺様発言!?


どーしちゃったわけ!?


いつもの優しい感じが全くしない。



でも、俺様な高田くんもいいかも……?




じゃなくてっ!!!