嘘つきと夏の木漏れ日

「……わぁーー!」


私の目の前には青々と茂る木にかこまれた川があった。


空は木々におおいつくされて、ほぼ影状態。


私は靴をぬいで、川に猛ダッシュ。


「あ、沙紀ちゃん!走ると危ない!」

「たいじょーーぶ♪」

私はパシャっと音をたてながら、川に足をつけた。


〜〜〜冷たいーーーーー!!


きゃぁーーーーーー!


川なんて小さいとき以来だー!

私は川の中で、走ったり足踏みしたりしてると、高田くんがこっちに小走りで駆け寄ってきた。


「だから危ないって!」

「へへ♪大丈夫だーーーって!」