嘘つきと夏の木漏れ日

高田くんは何も言わず私と同様、本を開いた。


ポカポカとする日差しに、高田くんの冷たい体温。


とても、幸せだ。


高田くんの体温が羨ましい。


私は体に熱がこもりやすいおかげで、体温も高めだ。


高田くんに触れてると、私の熱い体温が高田くんの体温に染まっていくみたいだ。


私は少し空を見上げた。


ここに来たときは、少し恨めしかった青空も、 今はこうして清々しい気持ちで眺めれる。