嘘つきと夏の木漏れ日

本のことと理解し少し残念だって思ったけど、すぐにそんな馬鹿げた考えはいったん封印して冷静に考えた。

そっか。

私、どの本にもブックカバーしてるから何読んでるかなんてわからないんだ。


私は本を高田くんに手渡し言った。


「これ、私の好きな作家さんの詩集。この作家さん『mana』って言うんだけどね。manaさんが初めて作った詩集なんだって」



この人の作品を私は全部持っている。


とにかく大好きで仕方がない。


manaさんはいつも、心があたたかくなる小説をだしている。



まぁ、俗に言う甘々小説だ。