嘘つきと夏の木漏れ日

ふと疑問に思ったことをそのまま口にする。


高田くんは首をかしげながら変わらない笑顔で言った。


「ん?前に言わなかったっけ?俺、高1だよ」


………。



私は目を見開いて言った。


「え!?うそ!?歳上だったの!?」


てっきり歳下か同級生かと思ってた。


言われてみれば私のクラスの男子より、全然上に目線がある。


高田くんは唇をつきだして言った。


「おいおい。俺のどこを見て歳下だと思ったんだよ?」


「そんな顔するところ」



私は即答した。

そりゃ、即答しますわ。