ただ、そういう年頃だったんじゃないだろうか。 私がここにこなくなったのは小学校3年生だ。 あれから6年。 私は中学3年生になった。 ここにきたのは、頼まれたからだ。 私は夏の風にふかれ揺れる木々を下から眺めて、呟いた。 「なんで今さら・・・」 私は少しだけ顔をゆがめ、歩いた。 この緩やかな坂を登れば目的の場所についた。 私はゆっくりと坂をのぼった。