嘘つきと夏の木漏れ日

大きな目に高い身長。


少し焼けた肌。


とにかく全部が、私の理想そのもの。





「あの、大丈夫?顔色悪いけど?」


形のいい唇を動かして彼は言った。


「あ、うん。大丈夫!少し立ちくらみしただけ」

私は貧血とかをよくおこす。


そういえば少しフラフラするかな?


でも、今の私はそんなことどうでもよかった。



私は彼を見つめる。



どうしよう。


さっきまで彼氏にふられて、へんこんでたのに。


こんな簡単に好きな人はできるものなの?