「…もう、いや。」 そう言うと あたしは黒い物体を 思いきりはらって トイレから出る。 目指す場所は 屋上。 「ちょっと…!待ちなさいよ!!!」 ボロボロの汚い制服のまま、 ひたすら屋上に向かって 走る。 あとから子分も 鈴も 玲音くんも 追いかけてくる。 別に…追いかけてきてもいいよ。 もうしばらくしたら… あたしのこと、 追いかけられなくなるから。