あいまいであまいあいない関係


あはは・・・。こういう時は逃げるが勝ちです。何と勝負してるわけでもないですが。

「あははははっ!!噛み過ぎッ!!あはははははは!!!!」

にしても笑いの沸点低すぎでしょう!いつまで笑ってんですか!本人目の前にいるのに!

「ぅぅぅぅ・・・」

そして私は顔を真っ赤にしながら駆け足で人ごみの中に紛れ込む・・・・予定でしたが。

「あはっ・・!いや、ごめんごめん。つい。君がかわいらしかったもので。」

男の子は目じりの涙を拭きながら私に話しかけた。

えっ?かわいらしいとかぬかしやがってますけど?なにに?ん?

「これも何かの縁ということでちょっとお願いがあるんだけどさ、」

私としてはこんな縁いらなかったです。

「ひぃやっ!あの・・・」

これから帰るところなんですが。

その一言すらテンパりすぎて言えない。頑張れよ。私。

「俺さ、一人暮らしでさぁ、」

いやー私が返事をしないばっかりにサクサク話が進んでるー(だれかたすけて)

「でも、俺家事とかできないからっ!」

そうですか。頑張ってください。

「ご飯だけでいいんで作ってください!」

お断りします。

って言いたいんだけどなぁ・・・。



こんな必死そうにお願いする姿をみるとなんとも。



「あのっ・・・・!」

しかし私が誰かと二人きりというシチュエーションに耐えられるわけがない。

悪いけど断らせていただこう。


「ん?」


「わっ・・わかり、ましっ・・た!」




男の子の犬のような目と、垂れ下がる耳(幻覚)をみたら断れなくなりました。

もともと押しに弱いことに定評のある私ですし。

はぁ・・・・・・・


「やった!有難う!!!」

まぁ、尻尾をフリフリする彼を見ると悪い気はしません。

かくして、知り合って数分の男の子の家へ訪れることになりました。