「まぁまぁまぁ。折角の休日ですし、そうピリピリしてたら損ですよーお兄さん。
店員さんも謝ってくれてますしー!」
空気を読んだのか読まなかったのか、場に似合わない明るい声が聞こえた。
「・・・・・・はぁ。早くしろよ」
先程の怖い方も自分が注目されていることに気付いた模様で、そう吐き捨てて本を読み始めた。
はぁ、怖かった。私はもう帰ろう。帰って今迄通りの一人生活を送ろう。
「んじゃ、俺は失礼しまーっす!」
さっきの男の子も帰るようですし。
いや、何も食べずに帰るんですか! 本当に場を収めただけで帰ったよ!?
「しっ!失礼しましゅた…・っ!」
キモオタか!! そぅ、自分の声にツッコミながらお店を出た。
まぁいいです。どうせ聞こえてないだろうし。
「ぷっ!」
さっきの男の子には聞かれてたようですねー。
失敗ですー。
って!
「ふわぁぁぁぁぁ!!」
あぁ、おしまいだ。きっと「wwwwキメェww何この女wwwww」
とか思われてるんでしょうね。
「ぅぅぅ・・・」
私は顔を真っ赤にしながら自分の失態を嘆くしかなかった。
目の前の男の子は涙を流すくらいに笑っていらっしゃいます。
穴があったら入りたいとはこのことですね。
本当に、今日は厄日です。
