・・・・・見渡す限りの人、人、人!!
「やはり都会なんぞ来るものではなかったなぁ・・・・」
今日何度目か分からないその言葉を、しみじみと呟き、私はただ、流されるままに喧噪の中を
彷徨っていた。
どうも。初めまして。いや~都会って凄いんですね。人見知りを直そうと意気込んできましたが、より悪化しちゃいそうですよ!!
・・・・・・・・・・うぅ・・元気そうに言ってみたところで事態は何も変わらない。
今自分のいる場所さえ分からない。
今自分が生きているのかさえ不安になってくる。
とりあえず、この雑踏から逃れるようにして、精一杯身を捩り、なんとか小さなお店に逃げ込み成功。
途中何度か人にぶつかってしまったが謝る声さえ届かなかった。
いやはや恐るべし。
「・・・・はぁ。」
さて、これからどうしましょう。
と、店内を見渡してみると、
何故か静か。さっきまでわさわさ言ってたのに静か。
いや、私からすれば静かにこしたことはないのですが・・・・。
といいますか、静かどころか、少し空気がピリピリしてますよ。
見ると、お店の方の不手際で間違ったお料理が運ばれてしまい、そしてその間違ったお料理が
運ばれてしまった人が、運悪く少し怖い方だった・・・
というわけですね! なるほどー!
・・・・・・・決めました。もう私は少なくても来世まで
都会になんて来ません。
と、その時、