「私、明日行くんだ」 急だよね、と付け足して私は笑った。 「これで、舜くんと帰るのも最後だね」 寂しいな。 悲しい、辛い、苦しい。 ああ、もう。 最後の最後まで、彼から好きって言葉は聞けなかったな。 何年も待ったつもりだったんだけど、駄目だった。 でもこれからも待てばいいや。 離れたって、メールとか電話で毎日言おう。 いつか、君からも言ってくれるのを信じて。 だから、最後のお願いをしてみよう。