『校長、話短いから良いよねー』
「まぁ、確かに楽やな、べらべら長いんやと俺寝てしまうわ」
ちょっと待つだけで、すぐ終わる短い話。
次は生徒会メンバーの挨拶だ。
「それじゃあ、行きましょうか。」
会長さんの後に続き出て行く、やっぱり顔が整っている会長さんが出るとざわつく。
その次、楓先輩が出ると違う意味でざわつく。
そりゃ、不良が生徒会にいるなんて不思議だよね…。
「…生徒会会長、2年の鈴霜奏大です。僕は皆さんにとってこの学校が、自由な学校だと思ってくださるよう努力しています。これからよろしくお願いします。」
丁寧にお辞儀までする会長さん。
「えーと副会長やっとる3年の四宮楓や。俺、校則違反しとるさかい、そない言えへんのやけど…別に自由でええ。やけど限度っちゅーもんがあるのは覚えておけ。」
圧力をかける楓先輩…1年生おびえてるよ。
それで私。
『生徒会書記の2年の藤宮胡桃です。会長と同じく、自由な学校を目指しています。生徒会の書記なりに支えて行こうと思います。』
な…慣れないよ…。
