好きって言えなくて。




「ほら、早く行くぞ!」


俺は、素早く制服に着替え愛弥の手を引っ張った



「え…ちょっ…あ、おばちゃんココアありがと!陽、まってよ!」



「はいはい、気をつけていきんさいね。陽!!愛弥ちゃんに手荒なまねはしないの」


うるせー親だなぁ…


今、急いでんだよ…



「あー…もー…分かったから!いってきます」


俺は、お袋にそう言って玄関を出た



「ほら、走れ!」




ここまでは、順調だったものの…