好きって言えなくて。

【陽side】


「あーきらー!早く、学校いくよ!
今日、入学式なんだからー!」


俺が朝起きると、バカうるさい声が耳に入ってきた



なんだよ…そう思い、窓を開けたら外には幼馴染の愛弥が立っていた



「ふああぁ〜……」

俺は、大きなあくびをすると寝ていたベッドから出た





「あ、おはよー!起きるの遅いよ、陽」

リビングのドアを開けると、なぜか愛弥が椅子に座ってココアを飲んでいた



「なに、呑気にココア飲んでんだよ笑」



「おばちゃんの作ったココア美味しいんだもん!」


「ココアなんて誰が作っても一緒だろ」


「あぁ!やばい!時間!」


愛弥が突然大きな声を出すから、時計を見てみた