『んー・・・、?』



目が覚めるとチュンチュン、チュンチュン、という鳥の声が聞こえた



そしてカーテンから少し覗く陽の光が部屋の中を明るく照らしていた



私はベットから上半身を起こすと横で規則正しい寝息が聞こえた



見ると、整った綺麗な顔で眠っている遥がいた



そして、その横にあるテーブルに二つのアイスのカップがあった



一つは完全に食べ終わっているものでもう一つは半分程残っており、中身が溶けているものだった









「あ・・・?嬢~?起きた~??」



視線を戻すと欠伸をしながらそう言う遥



俺まで寝てたのな~



クスクス笑うと私の目をじっとみて



「桜、熱直ったみたいでよかった」



突然低い声を出し、"嬢"から"桜"に呼び方を変える遥



低音の声が起き立ての私の頭をかけめぐる








「顔真っ赤~」



遥は私の頭をポンポン、となでて、"片付けてくるな"といってアイスの残りを持ち、部屋を出て行った