俺は嬢のぶんのアイスを持って、嬢が寝ている誠の部屋に向かった
『嬢~、入るぞ~』
小さめにノックし声をかけ、部屋をあけると嬢は丁度起きた
「あ・・・はりゅか・・・?」
舌がうまく回っていなく、熱のせいで顔を真っ赤にさせた嬢
これは誠にはキツイだろ~な~、と思いながら嬢にイチゴ味のアイスを渡した
『嬢~暑くないか~??』
俺はベットの脇にある椅子に腰掛けた
「うん、だいじょーぶ」
嬢はふにゃっと笑うとアイスを食べ始めた
俺も、バニラ味のアイスを一口食べた
嬢はアイスを半分食べた後、こくん、こくんと体を揺らしながらまた寝ていた
俺は落ちかけているアイスを嬢の手からとり、嬢をベットに寝かせた
そして、部屋を出ようと椅子から立ち上がったとき、嬢の手が俺のTシャツの裾を掴んで離さない
クスッと笑い、俺はまた椅子に座った
そして近くにあった誠の扇子を手に持ち、頬づえしながら嬢に風を送った
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