途中でやめようと思ったが、少し目をあけると必死に抵抗しようとする薫の姿がみえた
それが妙に誘っているようにしか見えなくてそのまま続けていた
すると・・・
バチンッ!!
乾いた嫌な音が室内をこだまする
薫に頬を叩かれていたのだ
「さいて・・い・・・っ・・・遥なんて大っ嫌いッ!!!」
薫は涙を流して家をいきよいよく出て行った
バタンッ
という扉の音がした後、俺は薫に叩かれた頬を自分の手で触った
『いっ・・・てぇ・・・』
頬が痛いんじゃなかった
何より心が凄く痛かった
自分が薫を泣かせてしまったという罪悪感で一杯になった
でも
後悔するには遅すぎたんだ