『ねえ、遥はさ・・・本当に好きな人とか居ない訳?』



つい本心が出てしまうのが私の悪癖だと思った



遥の顔を見ると切なそうで泣きそうな顔をしていた



「・・・嬢~俺にそんな奴いると思ってんのか~」



遥は笑顔で私を見た



でも本当には笑っていない気がした



心の何処かで凄く悲しんでて、痛いところをついてしまったんだと思い、



『で、ですよねー・・・』



と返事をした



「じゃ俺ちょっとお菓子無くなったからコンビニ行って来るな~」



遥はそう言って席をたってしまった



私が何も言えないままでいると玄関のほうからドアが閉まる音、



バタンッという音がした









皆のほうを見ると"やっちゃったな"という顔で・・・



私はいてもたってもいられなくなって



無意識に遥を探しに部屋を出た