ふとみるとその人はハンカチを落としていた



綺麗な紫色のハンカチだ



でも気づいてないみたいで・・・私は気が付いたらその人にハンカチを渡していた



『あの、ハンカチ落としましたけど』



そういうとその人は



「さんきゅ」



と綺麗な高音の声で私にお礼を言ってハンカチを受け取り、



そさくさとドーナツ屋に入っていった



『・・・?』



変な人だなーと一瞬思ったが誠のところに帰った













誠のところに行くと遥と翼が丁度ドーナツ屋から出てきた



翼は誠に駆け寄り、具合を聞いていて遥はというと



私に近寄ってきて"帰りは俺の後ろ乗りな~、誠しんどそうだし~"と耳打ちしてきた



私は頷いて



『ごめんね』



といい、二人に



『帰ろうー!』



と声を掛けた