「さっちゃんっ!!!!!」
指きりしていた手を離した時、後ろから翼の声が聞こえた
振り向くと昨日の5人が居た
『どうしたの・・・、集まって』
「嬢が朝教室にいないって翼が言ってたからよ~
探したんだぜ~」
遥はまたフェロモンというものを垂れ流している
いつになったら収まるのかね・・・
『ごめん、探させて・・・迷惑掛けた』
「迷惑じゃないよ、でも桜ちゃんが無事で本当によかった!!!」
オレンジ色の髪の毛が妙に目立つ誠
ニコッとする笑い方は太陽そのものみたいだった
昴は相変わらず涼しい顔で黙っていて
拓斗は不機嫌そうに眉間にしわを寄せていた
「クスッ・・・ほら、いきなよ・・・探してくれたんだから」
花梨は私の後ろでそう言ってくれた
『うん、ありがとう』
花梨に笑いかけ私は皆の元に走っていった

