りんご飴の屋台の前までくると、ガン黒の元気そうなオジサンがニカッと私達に白い歯を見せる






「りんご飴、一つください」






昴はそのオジサンにそう言いながらオジサンに100円玉を数枚渡した






『昴・・・、私、払うよ!』






お金を出そうとすると、昴はいいから、と私の行動を心底うざそうに言ってきた






『えっ・・・じゃあ、あり、がと』






ここはもう引き下がるしかない、と、私は昴にりんご飴を大人しく奢ってもらった






「あいよー!りんご飴ね!
君たちは恋人なのかな?

いやー、青春だな〜!!お似合いだな〜!!」





オジサンはガハガハ笑いながら昴から受け取ったお金と引き換えにりんご飴を手渡してくれた






私は恋人、というフレーズでなぜか顔が熱くなる






「どうも」






その間に昴は否定も肯定もせず、ただりんご飴を受け取って小さく頭を下げた






そして、昴はそのりんご飴を私に渡すと、いつの間にか離していた私の腕ではなく、手を握りしめてきた






『すば、る?!』





私の動揺する声をよそに、昴はまたスタスタと歩き始めた