ーーーーーーーーー
ーーーーー



祭りが始まるのは17時半かららしく、私は持ってきた荷物の中から鮮やかな浴衣を取り出した




それは遥と翼と一緒に買いに行った浴衣





思わず顔が綻んでしまう





「その浴衣桜っぽい!!」



そう声が聞こえて、私はとっさに振り返るとことりがニコッと笑ってそう言った




『ありがと・・・!!』




私もニコッと笑うとことりが近づいてきて

「私が着付けてあげる!!!」

と言った





そういえば私は自分一人で着ることができない

それ以前に、記憶にある限りでは着たこともない



そのことを伝えるとでしょうね、と返ってきた





ことり、鋭い・・・