「・・・ん、・・・ぼ・・ん、

翼坊ちゃん!!!!」




『へ?!』






ぼう、っとしてた

一瞬だけ頭が真っ白になったから





「大丈夫ですか・・・?」





『・・・大丈夫だから、続きを・・・』






声が震える

本当は全然大丈夫なんかじゃない

これからの未来がまた真っ暗になったのだから






「単刀直入に言います

英雄(ひでお)様に戻ってくるように、と翼様に伝えろと言われました

それは翔太様が昏睡状態にあるからです」






ほら、やっぱり僕には未来なんて最初からなかったんだね





いつも兄の''クローン''

兄の''代わり''

兄の''ため''







僕自身の存在は・・・いらないんだよね