''電話だよぉ〜っ!電話だよぉ〜!''
ふざけた着信音が聞こえた
『誰か電話鳴ってるよ??』
そういうとみんな俯いて肩を揺らす
ブハッ、と吹き出したのは誠
「お前のっ、・・・、携帯だからっ、・・・』
必死に笑いを堪えながら携帯を指す誠
『は?!え?!バイブ音にしてたのにッ・・・!!!!
みんなひどいっ!!!』
僕はそう言い残し、携帯を持ちそそくさと部屋のそとに出た
着信は榊から
『もし、もし
ごめん榊、出るの遅くなって』
「いえ、坊ちゃんはお気になさらず
それよりも坊ちゃん・・・」
榊の声はいつもより真剣な声になった
何かあった、それだけは分かった
「・・・、
翔太坊ちゃんが先ほど病院に搬送されました」
その言葉を聞いた僕は悟った
ああ、帰らなければいけない、と
この生活に終止符を打つんだ、と

