「もしもし、おはようございます

翼坊ちゃん」






『おはよ、榊

もう下に居るの?今から下に・・・』







僕の言う、下、とはマンションの一階ロビーだ







いつも待ち合わせの時はロビーに居てもらうから







「はい、先ほどロビーに到着致しました

坊ちゃん、お待ちしております」





『今行くね!!』







僕はメイドの横を何事もなかったかのようにすり抜け、ロビーに向かった