「翼坊ちゃま、明日の正午にお迎えに参りますね」



『榊さん、それまで用事??』



「ええ、昼前に一度、先程お話しました友人に顔を合わせに」



『ごめんね、急に・・・』



僕は申し訳無い気持ちに駆られた



「謝られる程の事ではありませんよ

坊ちゃまらしい生き方をして頂ければ私はそれでいいんですよ」



榊さんは笑わない



でも僕の事を思ってくれているようだった









僕は榊さんと別れた後、早速家を出る支度をした



でも荷物は最小限に抑えた



部屋にある物・・・それは全て与えられたものだ



もって行くのは嫌気がさした