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貸切状態のこの旅館は、部屋全て鍵が開いている



でも各部屋にその部屋ごとの鍵が設置してある



だから誰でも何処の部屋を使ってもいいって事だ



俺は誰も入っていない、空いている部屋を探していた



ことりはキョロキョロしながら



「新、どこの部屋にするっ??」



とキョロキョロしながらそう言った



『ここにしよっか』



俺はことりのバックを持ち直し、目の前にある、結構大きな部屋を指差した



4人部屋かな、と思ったが広いし結構満喫できるだろう



「うん!!じゃあここねっ!!!」



ことりはガチャッ、と部屋の扉を開けて、躊躇い無く部屋に入った



ことりのニコニコしている顔を見る度、俺の心臓が高鳴った









今更だけど・・・ことりが好きで好きでどうにかなってしまいそうだ



いつもことりの事ばっかり考えている



でもことりは1個下



だから学校でも気が気じゃない



他の変な男がつかないか留年したいぐらい心配なのだ



こんな俺の一面をしっているのは大和だけだ



常に誰の前でも仮面を被っている



つまり俺は弱みを人に見せるのが凄く苦手だ