「大丈夫か」 知ってる・・・私はこの声を知っているの 振り向かなくても分かる――― 『すば、る・・・・・・』 昴の声だったんだ 昴は私を引っ張り、さっき座っていたソファーに私を座らせた 私が少しずつ上を向くと、やっぱり片目を隠している美形、赤目をしている 美形である昴が居た 口をへの字に曲げている昴 私でも分かるぐらい怒っている だって昴は普段はこんな顔しないから