クラスの女子と言ってもまつげバッサバサでパンダにしかみえないメイクの女の子約十数人



『(強烈なメイクだ・・これは・・・)』



一人一人の顔面を見ながらそう思った










「お隣の席よろしくねっ!」



いきなり声聞こえ、横を向くと隣の男の子がニコニコしてそう言ってきた




『うん、よろしく』



当たり障りの無い普通の返事をした



でも間近でみると顔が凄く整っていて可愛かった



しかも"お隣"・・・おを付けると可愛すぎると改めて感じた



だから少しだけ・・・騒ぐ理由も分かる気がした



「ねーね、名前なんていうの??」



『長岡』



「下の名前は??」



『桜』



「へー!桜って可愛い名前だねっ

さくちゃん、僕は城田 翼だよ!」



『さく・・・ちゃん?』



「うん!桜だからさくちゃん!!

僕の事は翼って気軽に呼んでいいよっ」









城田 翼と名乗ったこの男の子



ふわふわしている銀髪の髪の毛に大きくてくりくりした瞳、



そしてなにより天使みたいな笑顔



私みたいな女がしゃべっても大丈夫なのだろうかと思うほど完璧すぎていた