嬢の家に着くと、丁度嬢がドアから飛び出してきた
嬢は俺の顔を見て直ぐに駆け寄ってきた
『嬢、とにかくその荷物、貸して』
俺は嬢の荷物をシートの下にある荷物入れに入れて、嬢にヘルメットを渡した
嬢は戸惑いながらもヘルメットをつけ、後ろに乗った
俺は嬢が掴まったのを確認すると、俺の家に向かった
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「ここは・・・遥の・・・家・・・??」
嬢はバイクが止まってからすぐにバイクから降り、家を見上げた
『そ、俺の家だよ』
俺はガレージにバイクを入れ、嬢の鞄を取り出し、返事をした
俺の家は嬢の家ほどではないが新築の一軒家だ
1年になるすぐ前に引っ越してきた
『ほら、入ろうぜ』
俺はまだ家を見上げる嬢に、鍵をあけながらそう言った